お彼岸やってはいけないこと!魚釣り・土いじり…意味や理由も
お彼岸は春分の日と秋分の日の2回ですね。それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間の計7日間がお彼岸です。
お彼岸といえば、お墓参りに行って、春のお彼岸はぼたもちを 秋のお彼岸はおはぎをお供えするのが一般的です。
お墓参りに行くお彼岸ですが、反対にやってはいけないことがあるのかどうかが気になって、調べてみました。お彼岸にしないほうが良いことがありましたので、そのしないほうが良いこととその理由についてお伝えしますね。
お彼岸にしてはいけないこと
お彼岸はしてはいけないことはありません。なので、そこまで気にする必要はないんですが、しないほうが良いことはいくつかあります。それらを先にお伝えして、その理由もご紹介しますね。
- 魚釣り
- お宮参り
- お見舞い
- 彼岸花を摘む
これらがお彼岸にしないほうが良いことです。ただ、絶対にしてはいけないということではありませんし、用事があればしても大丈夫です。
それぞれしないほうが良い理由もご紹介します。
魚釣り
仏教では殺生は重罪とされています。人間だけでなく小さな虫まで生き物全て同じ価値で平等であると考えられているため、殺してはいけないとされています。
そのため、殺生をしてはいけないのと魚釣りも殺生にあたるため、避けるべきとされています。
お宮参り
お宮参りを含めて、神事に関わることはしないほうが良いとされています。仏教の行事と神道の行事を一緒にしてはいけないと言われていて、お彼岸は仏教の行事で、お宮参りは神社での行事になるため、お彼岸にお宮参りはしないほうが良いとされています。
ただ、行事が被らなければ良いので、お墓参りとお宮参りを同じ日に行かなければ大丈夫です。お彼岸であっても、お墓参りに行った次の日にお宮参りに行くとかであれば問題ありません。
お見舞い
お彼岸はご先祖様のお墓参りに行く日です。その期間にお見舞いに行くということは、「お墓参りに来たようで縁起が悪い」「亡くなると思っている」と思われてしまいます。もちろん、みんながみんなそう考えるわけではありませんし、気にしない人もいます。ただ、マナーとしてそうなっているということですね。
お彼岸しか予定がなかったり、お彼岸に帰省してお見舞いに行くこともあると思います。そういった事情を汲み取ってくれれば何か変に思われることはないと思いますが、人によっては気にしますので、お見舞いに行く際は注意が必要です。
彼岸花を摘む
秋のお彼岸では、彼岸花が咲いていることが多いと思います。彼岸花はキレイなんですが、彼岸花を摘んだり持って帰ったりするのは良くありません。
彼岸花は「彼岸」=「あの世」を連想して、死人花(シビトバナ)、地獄花(ジゴクバナ)、幽霊花(ユウレイバナ)など不吉な別名がたくさんついています。
そのため持って帰るのは縁起が良くありません。
それだけでなく、彼岸花はリコリンという毒が含まれていて、このリコリンを食べてしまうと嘔吐や呼吸困難を引き起こし、最悪死に至ります。花・茎・葉・根のすべてに毒性がありますので、そういう意味でも持って帰らないほうが良いです。
毒があると言っても、食べなければ問題ありませんし、彼岸花を触った手を舐めたりしても、特に問題はありません。10g以上摂取しないと命の危険を及ぼすことはありませんので、そこまで気にする必要はありません。
この彼岸花はお墓に人為的に植えられていて、モグラやネズミなど墓地を荒らす害獣などから守るために植えられています。
なので、彼岸花を見かけても見るだけにしましょう。
お彼岸に土いじりはOK?
土用の日は土いじりを避けたほうが良いとされていますが、お彼岸は特に問題ありません。なので、畑仕事や草むしりなどをしても問題ありませんし、お墓の周りをキレイにするのも大丈夫です。むしろ積極的にやったほうがいいと思います。キレイになったほうがご先祖様も喜んでくれると思いますので。
ちなみに土用の日に土いじりを避けたほうがいいとされているのは、土用の期間中は土の神様が土の中にいて、「土をいじられるのを嫌がるから」と言われています。
そういう迷信だけでなく、ちゃんとした理由もあります。土用の日は季節の変わり目で、屋外で土に関する作業をすると体調が崩れやすいからという意味からです。
お彼岸はNGなし
お彼岸は基本的にやっていけないという絶対的に禁じられていることはありません。
避けたほうが良かったり、人によっては嫌がることはありますが、お彼岸全体での決まりはありません。なので、「お彼岸でやってはいけないとされているから」と考えすぎずに臨機応変に行動するのが良いと思います。
人によって都合はありますし、お彼岸にとらわれすぎずに都合に合わせて動くのが良いです。