レジ袋の有料義務化!効果あるの?メリットとデメリットまとめ
レジ袋の義務化されることが、言われていますね。
理由としては、プラスチックごみが多いため、その元となるプラスチックの量を削減するためというもの。
プラスチックごみは海外でもよく問題になっていて、ウミガメの鼻にプラスチックのストローが刺さっていたという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本の1人当たりのプラスチックの使用量はアメリカに次いで2位ということで、海外からの目も厳しいということで、義務化する流れとなっています。
ただ問題は、本当にレジ袋を有料化したところで、効果があるのかどうか、そのメリットとデメリットについてまとめました。
レジ袋有料化で期待される効果・メリット
実際に有料化になってみないと、本当に効果があるかどうかは分かりませんので、「期待される効果」ということで、紹介したいと思います。
レジ袋の使用量が減り、レジ袋ゴミの削減
レジ袋を有料化することで、マイバッグなどを使う方が増えることが予想されますので、レジ袋を使う方が少なくなります。
その結果、レジ袋がゴミとして捨てられる量が減って、レジ袋のゴミが削減します。
レジ袋はプラスチックでできていますので、プラスチックゴミも減ります。
プラスチックゴミの海洋汚染を予防する
数年前は、二酸化炭素が問題でプラスチックの削減を言われていましたが、最近はこちらのほうが良く言われていますね。
冒頭でも書いた通り、ウミガメの鼻にストローが刺さっていたなど、海の生物にプラスチックゴミが悪影響を及ぼしています。
毎年800万トン以上のプラスチックゴミが海に流れていて、海の中で細かい破片になります。
それらに有害物質がついて、魚などがエサと間違えて食べてしまいます。
その有害物質が魚の体の中に残りますので、魚が食べられなくなるということも考えられます。
プラスチックゴミを減らすことで、そういった海洋汚染を予防することができます。
レジ袋有料化のデメリット
私たち消費者のデメリットとしては、マイバッグを持っていかないといけなくなりますし、ない場合はレジ袋分のお金が余計にかかるという点ですね。
その他にもいくつかデメリットがあります。
消費者側と店側と両方のデメリットを紹介します。
レジ袋を使いにくくなる
レジ袋をもらって、そのまますぐに捨てるというよりは、他に使う方も多いのではないでしょうか。
例えば、小さなゴミを包んで捨てたり、何か持っていくときにレジ袋に入れたり…
色んな使い方があると思います。
そういったことができなくなるという点ですね。
エコバッグを用意しないといけなくなる
レジ袋を使わない分、エコバッグを用意する必要が出てきます。
エコバッグを買う費用がかかるというのもデメリットなのですが、エコバッグはポリエステルが使われているものがほとんどですので、結果的にプラスチックになってしまいます。
それらを捨てるときに、プラスチックゴミになるのもありますし、企業が作って売れなかった分も最終的には廃棄することになりますので、それらもプラスチックゴミになります。
プラスチックゴミを減らしたつもりが、減っていないという問題が生じる可能性もあります。
また、中部大学総合工学研究所特任教授の武田教授はこのようにも話されています。
レジ袋や自動車のバンパーは「石油を有効に使い、資源を大切にすることができる代表的な製品」であり、それに対して買い物袋などは貴重なポリエステルを使うので、「できるだけ使わないようにする」のが科学の合理性のある使い方出典 本当にバカバカしい「レジ袋の追放運動」武田教授がその矛盾を解説 – まぐまぐニュース!
レジ袋は「動物の死骸が腐敗した」石油から作られたポリエチレンで作られているので、安価に作れますし、資源がなくなるということもありません。
それに対して、エコバッグに使われるポリエステルは貴重で、その貴重な素材が失われてしまいます。
万引きされやすくなる
みんなマイバッグを持ってお買い物に来ますので、万引きなどをされた際に、お店で買ったものが入っているかどうかが分かりにくいというのがあります。
万引きする人も当然そこを狙ってきますから、以前よりも万引きしやすくなります。
大きなバッグを持っていっても、不審に思われませんし、捕まったとしても元から入っていたと言い張ることもできますので。
まとめ
プラスチックゴミの問題はずっと言われていますし、なんとかしなくてはいけない問題です。
ただ、レジ袋を有料化して本当にプラスチックゴミが減るのかどうか、ここを検証する必要があるでしょう。
プラスチックは、様々なものに使われていますし、見た目が「プラスチックぽいもの」だけ減らしても、効果は薄い可能性が高いです。
そこも考慮した上で、考える必要があるのではないでしょうか。
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