鏡開きに「おしるこ」「ぜんざい」はいつ食べる?意味や由来から考えてみる
1月11日の鏡開き。お供え物の鏡餅を下げて、食べる日ですね。一般的には「おしるこ」や「ぜんざい」にして食べることが多いんじゃないでしょうか。
私もお餅が好きで早く食べたいなって思いながら、鏡開きの日をいっつも待っているんですが、1つ気になったことがあって、「朝昼晩いつ食べるんだろう?」っていう疑問が。
まぁいつでもいいといえばそうでしょうし、食べたいときに食べればいいんだとは思いますが、いつ食べたらいいみたいなのがもしかしたらあるんじゃないかと思って、鏡開きに「おしるこ」や「ぜんざい」を食べる意味や由来を調べてみました。
「おしるこ」「ぜんざい」を食べる意味と由来
おしるこやぜんざいに意味があるというより、おしるこやぜんざいに使われている小豆に意味があって、小豆は赤いことから太陽や火の象徴として、邪気を払う力を持つと考えられていました。
その小豆を食べることで、邪気を払う魔除けの力を体の中に取り込もうとして、食べられていたんです。
小豆と一緒に鏡餅を食べるということで、おしるこやぜんざいを食べるようになったというわけですね。
また、鏡餅をおしるこやぜんざいにすることで、割ってバラバラになった鏡餅の見た目も気にならないで済むという合理的な理由もあったみたいです。鏡餅は切ってはいけないというルールがあったので、手でちぎったり木槌で割ったりしていました。
刃物で切ってはいけない理由は「切る」のは切腹をイメージして縁起が悪いということで、嫌われていました。
ただ切らない以上、そんなにキレイに割ることはできないので、見た目はあんまり良くありません。そこで、おしるこやぜんざいにすることで、それを気にならなくしたというわけですね。
意味から考えると昼か夜?
「1月11日に鏡餅をおしるこやぜんざいにして食べる」とは書かれていますが、その時間帯はどこにも書かれていませんでした。
そこで、おしるこやぜんざいを食べる理由から探ってみると小豆の邪気を払う力を取り込むのが理由ですので、一番太陽の力が強くなるお昼に食べるか太陽が沈んで邪気が強くなる夜に食べるのがいいんじゃないかと思います。
小豆の赤は太陽を連想して、「邪気を払う」と言われているため、その太陽の力が一番強いお昼に食べることによって、邪気を払う力をより強く取り込めるようにするということです。
そして、夜に食べるのは小豆の魔除けの力を利用して、夜に強くなる邪気を払うために夜に食べるということですね。
意味から考えるとこのどちらかに食べると良いと思いますが、「時間帯は関係なくいつ食べても良い」という意見がほとんどで、好きなときに食べるのが一番です。それが一番美味しく食べられますからね。
やっぱり一番美味しく食べるのが年神様にとっても嬉しいでしょうし、邪気も払う力も体に取り込めると思います。
魔も邪気も人の弱いところにしか入ってこれないですからね。元気いっぱいでワクワクしている人のとこに邪気が入っていっても、すぐに払いのけられて追い出されちゃいますからね。
邪気は弱っている人のところを狙ってきます。
美味しいものを食べれば、ちょっと弱っていたとしても、多少なりとも元気になれると思いますし、笑顔になれますよね。
なので、鏡餅を美味しくいただいて、1年を健康に過ごすことで年神様も喜んでもらえるんじゃないかと思います。