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桜餅がピンク色なのはなぜ?着色の付け方と意味・理由

主にひな祭りに食べられる桜餅。春になると売られだして、桜の葉っぱで包んだ桜色のお餅がかわいらしいです。ひな祭りの女子の成長を祈る行事にもピッタリで、ひな祭りに桜餅を食べるのも良いですよね。

ただ、1つだけ気になる点が。

なんで、桜餅のお餅はピンク色なのか?という点ですね。ピンク色のお餅はありませんので、着色していることになるんですが、その付け方と意味や理由が気になったので、調べてみました。

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桜餅の着色の付け方

着色は基本的に食紅の赤を使っています。最近はもっと色が増えていて、ピンクの食紅もありますので、ピンクの食紅を使っている場合もあります。

昔はそんなに色がなくて、黒・赤・緑・黄・青の5色のみでしたので、赤を使っていました。赤といっても、強い赤色ではなくピンク色のような赤色になっているため、桜餅にピッタリなんです。

食紅とは

食紅は紅花(ベニバナ)というキク科の花を使用するか化学合成によって作られています。

桜餅の着色料

こちらが紅花ですが、この紅花の花から水で抽出することで、黄色素が得られます。そこから黄色素を取って、弱アルカリで抽出することで、赤色素になるようです。

キク科ベニバナの花から水で抽出すると、サフロミン(カーサマスイエロー)というフラボノイド系の物質を主成分とする黄色素が得られます。これから、黄色素を除去した後、弱アルカリで抽出すると、同じくフラボノイド系のカルタミンという物質を主成分とする赤色素が得られます。

出典 用途別 主な食品添加物 着色料|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

黄色と赤色以外の色は他のものを使います。例えば、青色はクチナシ、緑色はヨモギの葉などを使われています。

合成着色料の場合、タール系色素を使っていて、赤色2号などがこのタール系の色素です。

桜餅がピンク色の理由

最初は着色せずに白色のお持ちだったようです。実際、桜餅が最初に作られた「長命寺桜もち」ではその伝統的な桜餅を守っていて、白色のお餅を桜の葉っぱで巻いています。

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ちなみに桜餅を作ったのは「長命寺桜もち」の創業者・山本新六で、そのお店がずっと続いていて、創業300年の老舗和菓子店です。

当店の桜もちは「長命寺桜もち」として、古来より皆様のご愛顧をいただいております。桜もちの由来は、当店の創業者山本新六が享保二年(1717年)に土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにして試みに桜もちというものを考案し、向島の名跡・長命寺の門前にて売り始めました。
その頃より桜の名所でありました隅田堤(墨堤通り)は花見時には多くの人々が集い桜もちが大いに喜ばれました。 これが江戸に於ける桜もちの始まりでございます。

出典 TOPページ|長命寺櫻もち

ピンク色になったのは桜を意識してのことだと思いますが、いつからピンク色になったのかに関しては分かりませんでした。

ただ、ピンク色の桜餅が標準になった今、逆に白い桜餅を作ろうというところも出てきているようです。

その見た目でまずほかと違うのが、桜餅といいながら“白い”こと。実は、白い桜餅にするようにアドバイスしたのは、先述した吉兆の湯木氏。

その理由はとてもシンプルで、「白くすれば一年中楽しめるのでは」ということだったそう。

「湯木氏のアドバイスを受けて、道明寺本来の色をそのままいかした色合いになりました。やっぱり一年中違和感なく提供できますし、着色料を使ってないので安心してもらえる部分もあります」

出典 白い桜餅が嵐山名物になるまで。桜餅専門店 鶴屋寿の菓子づくり | 中川政七商店の読みもの

白い方が着色料を使っていないので安心してもらえるのと一年中楽しめるというもの。

実は桜餅は桜の葉で包んでいますが、中は餅と餡ですので、春でなくても食べられます。桜の葉も塩漬けにしてありますので、長持ちします。

なので、春だけでなく一年中食べられるんですが、名前とより桜に寄せてピンク色にしているため、春に食べられていますし、春の季語にもなっています。

それを白いままにすることで、一年中楽しめるということですね。

もともとは白いお餅を桜の葉で包んでいましたし、原点回帰という感じですね。

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