柚子湯がピリピリチクチクして痛い…これはアレルギー?対処法は?
冬至は柚子湯に入るという人も多いと思います。昔から冬至に柚子湯に入ると言われていて、体がぽかぽか暖まりますよね。
昔の人の知恵ってすごいなって思うんですが、柚子湯ってピリピリするというかチクチクするというか何か痛いんですよね。すごい痛いってわけじゃないんですが、ちょっとピリピリする感じです。
暖かくなるからピリピリするのか、柚子のアレルギーなのかが分からなくて、色々調べました。
それで分かったことと対処法も分かったので、紹介します。
柚子のアレルギーはある?
食品を食べたことでアレルギー反応が起こる特定原材料等の中には含まれていませんが、柚子もアレルギー反応が起こります。
特定原材料等は見直されるので、ずっと同じではないんですが平成25年の改訂では
特定原材料:えび/かに/小麦/そば/卵/乳/落花生(ピーナッツ)
特定原材料に準ずるもの:アーモンド/あわび/いか/いくら/オレンジ/カシューナッツ/キウイフルーツ/牛肉/くるみ/ごま/さけ/さば/大豆/鶏肉/バナナ/豚肉/まつたけ/もも/やまいも/リンゴ/ゼラチン
の全28品目あります。特定原材料は含まれている場合、絶対に表示しないといけない品目で、準ずるものは表示が推奨される品目です。
柚子は含まれていませんが、アレルギー反応が出たという事例もあります。
41歳女性、ユズシャーベット摂取後30分で嘔吐と下痢、ユズ入りポン酢を摂取後2時間半で嘔吐、別日に同品を摂取後30分で嘔吐のepisodeがあった。
9-10_59_KJ00006836367.jpg (827×1170)出典 9-10_59_KJ00006836367.jpg (827×1170)
ただアレルギー反応を起こしたケースが少なくて、事例があんまりないので、特定原材料には含まれていないんだと思います。
今後こういった事例が増えたら柚子も特定原材料に含まれることもあると思いますが、おそらくないと思います。
柚子は昔から食べられていますし、それでアレルギー反応が起こる事例が少ないということは、今後もあまり起こらない可能性が高いからですね。
なので、アレルギーに関してはそれほど気にしなくても大丈夫かなと思います。
ピリピリチクチクする原因
アレルギーではないのに、なぜ柚子湯に入るとピリピリチクチク痛くなるのかと言いますと、柚子の皮に含まれている「リモネン」という成分が原因です。
リモネンは柚子にかぎらず、レモンやオレンジなど柑橘類の皮に多く含まれている精油成分で、甘酸っぱい香りがします。リモネンには油を落とす働きもあり、天然成分の洗剤にも入っているほどです。
そのため、皮脂を必要以上に落としてしまうのです。さらにリモネンは強い酸性成分で、皮脂が落ちたところへ当たることで、刺激が強くなって、ピリピリと痛みを感じます。
また、リモネンは分子がとても小さくて、毛穴の中にまで入り込んでしまいます。肌が弱い敏感肌や乾燥肌の人や肌が出来上がっていない赤ちゃんや子供はより刺激を感じやすいので、注意が必要です。
なので、柚子湯に入って痛い場合はアレルギーではなく、肌が弱くて痛くなっている場合がほとんどです。
柚子湯が痛いときの対処法
肌が弱い人は柚子湯に入れないのかというと、そういうわけでもなく、対処法はあります。ただ絶対にピリピリしないというわけではなく、肌が弱いとピリピリする可能性もあります。
なので、痛かったら無理せずに柚子湯に入らないほうがいいです。温まろうとして痛くなっていたら、何の意味もありませんので。
で、その対処法なんですが、7つあります。
- 柚子の数をへらす
- 良く洗ってからお風呂に入れる
- 柚子を湯通しする
- 切らないでまるごと入れる
- 柚子を袋に入れる
- 柚子に触らない
- 柚子の皮を乾燥させる
この7つです。全部やっても良いですし、いくつかやるだけでも、痛みが和らぎますので、試してみてください。
それぞれ詳しくお伝えしますね。
柚子の数をへらす
柚子の入れる量が多いとそれだけ多くのリモネンが出て、皮脂が落ちてしまいます。なので、柚子の量を減らしてリモネンの量を減らしてください。
2,3個でも十分柚子の香りが楽しめますし、暖まります。
それより多く入れている場合は数を減らして柚子湯に入るようにしてみてください。
良く洗う
洗ってもリモネンが取れるというわけではないんですが、柚子に付着している汚れや農薬は落とすことができます。
リモネン以外にも汚れや農薬が刺激となって痛みになっている場合もあります。その場合は洗えば痛くなくなるので、一度洗ってからお風呂に入れるのがおすすめです。
湯通し
沸騰したお湯に一度柚子を入れて、湯通しすることでリモネンが溶け出すので、柚子に含まれるリモネンの量を減らすことができます。
その分、香りも落ちてしまいますが、刺激は減りますし痛いよりはいいんじゃないかと思います。
まるごと入れる
柚子を切って入れている場合は切らずにそのまま入れることで、刺激を減らすことができます。
切ったほうが柚子の香りがより出ますし、柚子湯をより楽しむことができるんですが、その分リモネンもお風呂に溶けやすくなります。
刺激も強くなってしまうので、ピリピリして痛い場合は切らずにそのまま入れることをおすすめします。
袋に入れる
布の袋やネットに入れてまとめておくことで、お風呂にぶつかったりして擦れにくくなるので、リモネンが溶け出しにくくなります。
また柚子の香りがしてきたら、柚子を入れた袋を取り出せば、リモネンが多く溶け出すことを防げるので、ピリピリするのを防げます。
繰り返し柚子湯に入る際にも、より柚子の香りを楽しめるので、長く柚子湯を楽しむことができるようになります。
触らない
柚子をお風呂に浮かべたら、あんまり触らないようにしたほうがいいです。浮かんでいる柚子がちょっとぶつかる程度なら問題ないんですが、揉んだり絞ったりするとリモネンが多く出て痛くなる原因となります。
なので、お風呂に浮かべた柚子はできるだけ触らないようにしましょう。
触らないほうがリモネンが必要以上に溶け出さないので、繰り返し柚子湯に入れますよ。
皮を乾燥させる
それでもピリピリして柚子湯に入れない場合は柚子の実を取って皮を乾燥させてからお風呂に入れるようにしてみてください。
乾燥させたほうがリモネンが溶け出しにくくなるので、痛みも和らぐと思います。
ピリピリするときの治し方
柚子湯に入ってピリピリする場合はしっかりシャワーで洗い落としましょう。まずは体についた柚子の成分を落とすことが大事です。
そして、ローションやクリームなどで保湿します。リモネンによって皮脂が落ちて乾燥しやすくなっているので、乾燥を防ぐために保湿することが大切です。
これで痛みが和らぐと思います。
それでも痛い場合は皮膚科に受診しましょう。医者のほうが良く分かりますし、薬を出してもらったほうが治りますので。面倒だったとしても、診てもらったほうがいいです。