冬の七草って何?覚え方の順番はあるの?
七草っていうと春や秋の七草が有名ですよね。春は芽も出てきて七草がゆも食べますし、秋の七草は食べるものではなくお花を見て楽しむものですね。どちらも馴染み深いと思います。
ただ、春や秋だけでなく夏も冬も七草があり、春夏秋冬全部七草があります。
といっても、冬の七草と夏の七草は昔からあるものではなく、比較的新しく、七草も諸説あります。
冬の七草とは
よく言われているのは、
- ネギ
- ごぼう
- 春菊
- 小松菜
- ほうれんそう
- キャベツ
- はくさい
です。
冬に採れる野菜で、鍋に入れると美味しいものばかりですね。ごぼうに関してはダイコンという意見もあり、ここも意見が分かれています。
諸説というのは、ごぼうかダイコンかではなくて、全部違います。あられなどを売っている宗禅モールで明治41年に書かれた本の冬の七草を紹介されていて、そこに別の七草が書かれています。
明治41年〈1908年〉に久田二葉が書いた「園芸十二ケ月」に、『植物学者伊藤篤太郎博士が、先年冬の七草を選定した』とするものがあり、
それによれば、冬の七草は「款冬の薹(ふきのとう)」「福寿草」「節分草」「雪割草」「寒葵」「寒菊」「水仙」の七種としています。出典 冬の七草とは | 京西陣 菓匠 宗禅
福寿草や節分草など食べないものばかりですね。秋と同様に食べない草が冬の七草だったのかもしれませんね。と言っても、ふきのとうは食べますし、必ずしもそうではないみたいですが。
ただ、こちらのほうが野草という感じがしますし、七草ぽさを感じます。
とは言え、こちらのほうが覚えるのが大変ですし、覚えたとしても食べられるわけでもないので、一般的なものの覚え方をご紹介します。
冬の七草の覚え方と順番
春の七草は短歌のように5・7・5・7・7でリズム良く覚えられます。
「せり・なずな/ゴギョウ・ハコベラ/ホトケノザ/スズナ・スズシロ/春の七草」
というものですね。
冬の七草も覚えるとしたら、春の七草と同じように短歌にしたいんですが、はくさい、しゅんぎく、キャベツなどの4字が短歌にするのを難しくしています。そこで、しゅんぎくを菊菜(きくな)、キャベツを玉菜(たまな)として短歌にします。
「ねぎ・ごぼう/きくな・こまつな/ほうれんそう/たまな・はくさい/ふゆのななくさ」
これが冬の七草の短歌で、覚え方の順番です。
やっぱり冬は鍋でしょ
春の七草と同じように七草がゆで食べてもいいんですが、冬の七草は鍋に向いているものばかりですし、やっぱり鍋で食べるのがいいんじゃないかと思います。
鍋って言っても、寄せ鍋からもつ鍋、ちゃんこ鍋まで色々ありますし、煮汁を変えるだけでも全然違う鍋になりますし、バリエーション豊かなのも良いですよね。
冬の七草は春の七草みたいに1月7日に食べるみたいなのはありませんが、強いて言うなら冬至でしょうか。
ただ冬至は冬至でカボチャや「ん」のつく食べ物を食べるものがありますし、いつ食べるっていうのも難しいですよね。
いつ食べるとかはないですが、鍋はいつでも食べれるので、食べたいときに食べればいいんじゃないかと思います。鍋にするっていうときに冬の七草のことを思い出して、一緒に入れるぐらいで良いと思います。